連載記録

連載記録 ― 各話の要約と、増えた設定

『転生したら滅びる家の三女でした』の公開した話の要約と、書いているうちに増えた設定、次話への引き。次の話は設計書とここの直前の話だけを読んで書く。読んだ話の中身が書いてある。

この先は、まだ公開していない話の筋が書いてあります。小説を先に読む方は開かないでください。開いて読む

公開した話の中身が書いてあります。

この棚は、次の話を書くための紙です。次の話は、企画書・世界観・登場人物・伏線表・各話プロットと、 ここの直前の話の要約と、直前の話の本文を読んで書きます(要約だけで書くと固定された場面と食い違うので、2026-09-24から本文も読む)。

第1話「第一話 二十二の朝」(2026-09-24 公開)

何が起きたか

二十二歳の誕生日の朝、名を呼ばれた瞬間に前世(日本の校正者、二十九歳で死亡)が来る。医者は「お疲れでしょう」としか言わない。セラは紙十二枚に覚えていることを片端から書き、年号順に並べ替えて九行の日程表を作る。十年目の夏、一族処刑。一行目は半年後の「兄、落馬」。夜、厩で老騎士バーレに会い、兄の馬グラウが金物の高い音と鳥の急な飛び立ちを嫌うと聞く。北の湿地の狩りは毎年秋。セラは「夢を見た」と言って、秋までに馬に鳥の音を慣れさせるよう頼む。バーレは四十年前に同じことを言って聞かれなかったと明かし、引き受ける。ただし兄には言うなと釘を刺す。翌朝の食堂で、セラは次兄に史書を読ませてほしいと頼む。

増えた設定

  • セラが覚えているのは見出しと年号だけ。本文は覚えていない
  • 日程表の丸印は「あやしい(覚え違いの可能性)」の意味
  • グラウは三歳。鍛冶場の前を通れない
  • 北の湿地の渡りは九月の終わりから
  • アーデンハイト家の朝食は全員が揃う(父の決めごと)
  • 書庫に正史十二巻と北辺の記録三巻

次の話への引き

兄に言わない理由(信じて油断する)。姉の王都の縁組を止めるか。

第2話「第二話 馬を替える」(2026-10-05 公開)

何が起きたか

春から二か月、セラは北向きの書庫で正史を読む。正史は結果しか書かない。四巻目の途中で見出しから人名が消える(ルーカス「編纂した者が替わった。前の男は王家の縁者」)。夏の初め、バーレが厩の裏の囲いでグラウに鳩(二羽)を放つ。グラウは跳ね、厩番が転ぶ。四日後、鳩一羽・二十歩でも、籠に手をかけただけで跳ねる。バーレ「この馬は、慣れるより先に、覚えます」。秋まで三か月で五分と五分。兄はグラウ以外に乗らない(生まれたときから育てた馬)。夕食のあと、セラは兄の部屋で賭けを持ちかける:秋の狩りはバーレの選んだ馬に乗る/獲物が去年より減ればセラの負けで一年間兄の書き物を全部引き受ける/減らなければセラの勝ちで兄は来年の秋まで狩りのたびにバーレの馬に乗る。兄は承知(「負けたら、一年、俺の代わりに手紙を書け」)。兄「お前、何か隠してるだろう。昔から隠しごとが下手だ」。セラは厩へ(中庭を横切るだけで息が切れる)。バーレにロートを頼む。「若さまに、嘘は」「言っていません」――言っていないことがあるだけ。グラウの訓練は続け、ロートは保険。渡り廊下で母の部屋。母「さっき、自慢しに来ました」「ロートは、あなたのお父様が、一度も落ちなかった馬です」。止めも勧めもしない。部屋で日程表に書き足し二つ。姉イーリスが来る。王都の友人の手紙:「さる家」の奥方が「アーデンハイトの長女はどんな方か」と訊いた、北の家に興味がある、家の名は無い。この家では届く手紙は母の机を通る(母は読んで開いたまま渡す、何も言わない)。姉は王都へ行きたい(「ここは、冬が長いから」)。セラは手紙を預かる(「書き取りの練習に」)。紙も封も普通で、おかしくないことが少しおかしい。三年目の行の脇に「一年目 夏 姉に王都から手紙。『さる家』が興味。家の名、無し。△」。丸(覚え違い)ではなく、三角(見たこと)という新しい印。三年目は三年目、と打ち消しつつ、何もつけずには置けない。九行と書き足し五つ。「もう一度、読みます」。厩で馬が鼻を鳴らす(グラウかロートか分からない)。

増えた設定

  • 書庫は北向き。正史十二巻は結果しか書かない。四巻目の途中で編纂者が替わり、見出しから人名が消える(前の編纂者は王家の縁者)
  • グラウは慣れるより先に怖さを覚える馬。去年初めて湿地で走らせ、一度で道を覚えた。兄が生まれたときから育てた
  • ロート:十二歳の鹿毛。父が腰を痛めるまで乗っていた。鳥・雷・鍛冶場に動じないが遅い。父は一度も落ちなかった。厩のいちばん手前
  • 賭けの条件(上記)。兄は来年の秋まで、負ければバーレの馬に乗る
  • 兄は書き物が嫌い(手紙一通に三日)。部屋は屋敷でいちばん散らかっていて、鞍が三つ、北の湿地の地図
  • この家では、届く手紙は母の机を通る(宛名が誰でも。十四年)。母は何も言わずに開いたまま渡す
  • 日程表の印:〇=あやしい(覚え違いの可能性)/△=日程表に無かったが見たこと
  • セラの嘘の決まり:嘘はつかない。言っていないことがあるだけ
  • 姉の縁組の相手の家名は、セラの記憶にも無い

次の話への引き

秋の狩り。ロートで落馬は起きるか(第3話:落馬はしない。代わりに階段)。△の手紙の「さる家」。母の帳面。

第3話「第三話 階段で転ぶ」(2026-10-14 公開)

何が起きたか

一年目の秋。九月の終わりに北の湿地へ渡りの鳥が下りる。十月の初めの秋の狩り、兄ギルベルトは賭けのとおり黒馬グラウを厩に残し、鹿毛のロートで出る。騎乗は兄・バーレ・供二人の四頭、勢子二人と犬三頭は徒歩。セラは馬に乗れないので門で待つ(朝の供はバーレに頼んである)。湿地で足もとの葦から百羽ほど立ってもロートは耳を動かしただけ。獲物は雁十三・鴨八で去年(雁十二・鴨七)を上回り、賭けはセラの勝ち。兄は来年の秋までロート。同じ夜、兄は置いていったグラウに謝ろうと鞍(部屋の三つのうち一つ)を担いで暗い階段を下り、踊り場で鐙が段に引っかかって落ちる。左の脛の骨折。深夜に人を出し、医者は翌日の昼に着く(「馬から落ちましたか」「階段です」「鐙に足を取られた折れ方ですな」)。セラは暗い廊下を走れず、母と姉より遅れて着いた。父は屋敷の階段に夜通し灯りを三つ(踊り場・上・下)置くと決め、油は母が出す。廊下にはまだ灯りは無い。セラは兄の書き物(手紙・帳面・布告)を自分から引き受ける(「負けたのは、わたしのほうなので」)。兄の書きかけの手紙三通(三通とも一行目で止まっている)を預かる。母「兄宛ての手紙は、わたしの机を通してから、あなたに回します」。日程表の「落馬」に見せ消ちの線を引いて脇に「階段」と直す。丸は消さない(落ちたのは見出しどおり、馬からではないのは見出しどおりでない。どちらとも決められない)。正史は五巻目。末尾で三年目の行と△を懐の紙(第1話の三枚目)に書き写す。引き:「縁組を止めたら、姉は、どの階段から落ちるのだろう」。

増えた設定

  • 日程表の書き方「直し」:見せ消ちの線を引いて元の字を残し、脇に書く。書き足し(七つ=第2話末の五つ+狩りの行・階段の行)とは別に数える。直しは一つ
  • 〇は残す:見出しが当たったのか本が歪んでいるのかは決めない(第3巻の答えには踏み込まない)
  • 懐の紙:「落馬」に線、余白に三年目の行と△。いま持ち歩いているのはこの二行
  • 兄の怪我:左の脛。春まで歩けず、馬は夏まで。来年の狩りの馬はロートのまま
  • 屋敷の階段に夜通し灯り三つ。廊下にはまだ無い。階段の急さは「建てたときから」
  • グラウの訓練は「怖くない回数を積む」方式。三十歩・鳩一羽なら二歩下がるだけ。湿地の百羽には五分と五分のまま。第2話の夜の音は「いまなら聞き分けられる気がした」(断定していない)
  • 兄宛ての手紙は母の机を通ってセラの机へ来る(中身は未設定)。兄の書きかけの手紙三通(宛先・中身は未設定)
  • 医者(名前なし、北の辺境に一人)に初めて台詞が多い。料理番(名前なし)が獲物を数えた

先の話に残したもの

  • 兄の回復の経過。兄宛ての手紙の中身。書きかけの三通
  • 丸を残した理由(第3巻)
  • 「二年目 春 父、王都へ召還。〇」には本文で触れていない(一度目の稿で入れた「冬の前の王都行き・兄の代わり」は第4話の行き手を縛るので削った)
  • 三年目の行と△、「姉はどの階段から落ちるのか」(第9話の使者、第12話の分岐へ)
  • グラウと湿地の百羽。バーレが繕った鐙の革

次の話への引き

兄宛ての手紙がセラに回る。姉の縁組。