登場人物
登場人物 ― セラと、十年後に死ぬはずの家族
主人公は侯爵家の三女セラ(22)。前世は日本の校正者。家族は父・母・長兄・次兄・姉の五人で、全員が十年後に処刑される。ほかに王都の書簡屋、辺境の老騎士、そして第二王子。全員18歳以上。
全員18歳以上。子ども時代は描かない。
主人公 ― セラ・アーデンハイト 22歳
- 立場: アーデンハイト侯爵家の三女。嫁ぎ遅れと言われている
- 前世: 日本の出版社の校正者。二十九歳。残業の帰りに死んだ(本人は死因を覚えていない)
- 目覚め: 二十二歳の誕生日の朝、前世を思い出した。同時に、この家の末路も
- 性格: 慎重。人を疑わないが、文章は疑う。矛盾を見つける癖
- 武器: 粗い日程表と、校正の目。書かれたものの食い違いに気づく
- 弱点: 体力が無い。馬に乗れない。剣は持てない。急ぐ場面で必ず遅れる
- 口癖: 「もう一度、読みます」
- 決まり: 嘘はつかない。言っていないことがあるだけ(第2話)。隠しごとは下手だと兄に言われている
家族(全員、十年後に処刑される)
| 名 | 年齢 | 立場 | 声 | 日程表での扱い |
|---|---|---|---|---|
| アーデンハイト侯 | 51 | 父。当主。実直で政治に向かない | 長く話す。要点が最後に来る | 十年目、処刑 |
| 侯爵夫人ヨハナ | 47 | 母。家を実質的に回している | 短い。決断が早い | 十年目、処刑 |
| 長兄ギルベルト | 28 | 跡取り。武に優れ、政治を軽んじる | 明るい。人を信じすぎる | 一年目秋、落馬(重傷)→ 十年目、処刑 |
| 次兄ルーカス | 25 | 学者肌。書庫にこもる | 皮肉屋 | 五年目、死(原因は日程表に書いていない) |
| 姉イーリス | 24 | 美しく、王都で人気がある | 優しい。押しに弱い | 三年目、王都の家へ嫁ぐ(この縁組が破滅の入口) |
その他
| 名 | 年齢 | 立場 | セラとの関係 | 初登場 |
|---|---|---|---|---|
| 書簡屋のトト | 30 | 王都の手紙宿の主。記録魔 | 手紙の控えを見せてくれる唯一の相手 | 第4話 |
| 老騎士バーレ | 60代 | 領地の古参騎士。当主の元従者 | セラの無茶に付き合う足 | 第1話 |
| 第二王子アルヴィン | 30 | 三人の王子の真ん中。地味で目立たない | 敵か味方か分からない。第1巻では二度しか出ない | 第6話 |
馬
| 名 | 年齢 | 持ち主 | 性質 | 初登場 |
|---|---|---|---|---|
| グラウ | 3 | 長兄ギルベルト(生まれたときから育てた) | 黒。金物の高い音・雷・鳥の急な飛び立ちを嫌う。慣れるより先に怖さを覚える。去年初めて湿地を走り、一度で道を覚えた | 第1話 |
| ロート | 12 | 父(腰を痛めるまで乗っていた。一度も落ちなかった) | 鹿毛。何にも動じない代わりに遅い。厩のいちばん手前 | 第2話 |
第3話で増えた人物
| 名 | 年齢 | 立場 | 声 | セラとの関係 | 初登場 |
|---|---|---|---|---|---|
| 医者(名無し) | 成人(年配) | 北の辺境にただ一人。来るまで半日 | 短く、見たことだけ言う | 「鐙に足を取られた折れ方ですな」。セラが訊いたことに少し驚く | 第1話(台詞は第3話) |
| 料理番(名無し) | 成人 | 台所。獲物を数えて読み上げた | 一言 | なし | 第3話 |
| 供の者二人・勢子二人 | 成人 | 狩りの供(騎乗二・徒歩二) | 台詞なし | なし | 第3話 |
名前のある新しい人物はいない。全員18歳以上。