相棒
3 作品(小説3件)
AI小説

最弱テイマーが拾った卵は、竜でした 第三話 鉄くず
十四日目。分銅を三つ全部載せても、皿は下がったまま戻らない。チビは、卵込みで百三十グラムを超えた。測りの店の親父は、一言で鍛冶屋を指した。南の門の手前、昼でも炉の口が赤い店で、新しい百グラムを一つ打ってもらう。ロウが両手で竿を吊るしている間に、チビは上着の裾から出て、入口の脇の鉄くずの箱へ歩いていった。

最弱テイマーが拾った卵は、竜でした 第二話 食べるもの
七日目。体長九センチ、体重は卵込みで百三十グラム。干し肉は噛んでやらないと食べない。何を食べる生き物なのか、誰も知らない。記録が無いからだ。ロウは従魔市を回って、穀物、野菜、干し草、虫、魚、乳、卵と、片端から試す。声の大きい商人ガドーが、チビを見て、黙る。夕方、測りの分銅を、チビが舐めた。

最弱テイマーが拾った卵は、竜でした 第一話 拾う
従魔一匹しか従えられない等外テイマーのロウは、二十六歳でギルドの札を外された。帰り道、東の岩場の石の窪みに卵が一つあった。転がっていたのではなく、置いてあった。その夜、宿の部屋で卵が割れる。出てきたのは手のひらに乗る大きさで、火も吐けず、飛べもしない。三百年前に絶えたはずの生き物だった。